初めての人にもオススメ、手描きのイラストをiPadで気軽に色を塗って仕上げるための手順とアプリ
iPadを使い出してから、ラクガキに色を塗るのがなんだか楽しくなりました。
というのも、デジタルの色塗りなので当然やり直しがききますし、ちょっと色をつけるだけで途端に愛着が湧いたりするから。
あといつも持っていてすぐに使えるiPadというのもポイントかもしれないな、と思います。
私がiPadで絵を書く手順は
1.アナログで絵を描いて写真を取り込む
2.取り込んだ線画の色味を調整する
3.色を塗る
という感じになっています。
キモになるのは3番目なのですが、ちょうど良い機会ですので私がやっている手順とアプリをそのまま紹介してみたいと思います。
ちょっと紙に描いて、iPad(もちろんiPhoneでも)色をつけるくらいだと、画材を用意する必要もありませんし、興味のある方は是非やってみてください。
まずは絵を描いて取り込む
なにはともあれ絵を描きます。
私はiPad上で描き始めることはほとんどなく、紙に描いて取り込む方法を使います。
ここで使うペンによって印象が変わってくるのですが、個人的に最近のブームは0.9mmのシャーペンなのでこちらで描いてみました。
絵がかけたらカメラを使って線画を取り込みます。
私がよく使うのがlens+というアプリです。
私がこのアプリを使う理由は、撮影時点で正方形サイズが選べるから。
iPhone用のアプリですが、iPadでも使えるのでこちらで撮影します。
余談ですがiPad miniのカメラってすごくきれいですよね。iPad2の頃と比べて断然使えるようになったと感じます。
設定としてはフレームを正方形に、効果をDarkenというので撮影しています。
フレームはともかく、効果は個人の好みで大丈夫です。
正直このカメラでなくてもいいですし、台形補正のあるスキャンアプリを使う方がいい、という場合もあります。ここは好き好きで。とにかくiPadにカメラがついてるのはとても便利。
なおlens+は効果が多く、動画も撮れたりして普通に愛用しているカメラアプリです。
線画の色味を調整する
この工程をまるっと飛ばしてしまっても、実は絵はできてしまいます。
が、ちょっとした一手間で仕上がりが変わるので、余裕があればオススメする工程です。
ここで私が使うのがこちらのPhotoshop Touchです。
正直イラストのためだけであれば、ここまでの機能はいらないかもしれませんが、これ以外にも何かと使えるのアプリなのでオススメです。
具体的にはサイズを指定したトリミングや、写真にぼかしをいれるなどで活用しています。
写真から新規作成をして
色調補正のメニューから補正を行います。
まず使うのが「トーンカーブ」という機能。
こんな感じでカーブを調整しますと、全体の明るさが持ち上がります(紙の色の部分が白くなる)。
今回は使っていませんが、色温度の調整というメニューで全体をセピア調にするのもありですね。
ここでのポイントは完全な白黒の線画にしないということです。
ちょっと紙の風合いや、ペンのかすれなどが残っていた方が、それっぽく仕上がります。
ここまでのできたらまたカメラロールに保存します。
色塗りは塗り絵のように
今回最大のキモにして、一番楽しいのがここから、最近私が使っているのはProcreateというアプリになります。
重要なのは
1.レイヤー機能があること
2.描画モード機能があること
の二つです。
とりあえず迷ったらこれで間違いないでしょう。
アプリを起動すると超絶綺麗な絵がサンプルで入っていますが、気後れせず作業に入ってください(笑)
右上のボタンから新規作成作成し、Squareを選びます。
キャンバスが開いたら左上のスパナアイコンからPhotosを選んで写真を取り込みます。
左上のカーソルが選択された状態で右側にメニューが出ており、このボタンを押すと画面ピッタリサイズに写真が調整にされます。
先ほどの正方形写真はここに生きてくるのです。
線画の写真が取り込めたら右上の四角が重なったボタンから新しいレイヤーを作り、Blend(描画モード)をMultiply(乗算)にします。
ざっくり説明すると、こうすることで塗った色が背景の色に足されたような感じになるので、色を塗っても紙の風合いが残るという効果が期待できるのです。
色塗り用レイヤーの用意ができたらブラシを選んで色を塗っていきます。
この時右側上のスライダーを使ってブラシのサイズを変えることができますし、その下のスライダーでブラシの透明度を調整することができます。
個人的にはちょっと半透明くらいにしておいた方が、風合いがでてオススメ。
そう、よーくみると左側が赤くなって間違っていますが、デジタルなのですぐに修正できます。
もう一つのコツが塗るパーツごとにレイヤーを新しく作っていくことです。
こうすることで、あとで特定部分だけ色を変えたりということもすぐできるようになります。
そしてできたのがこんな感じ。
元のラクガキの質感が残るので、なんだか味のある風に仕上がります。
もっときっちりイラストを書くのであれば、デジタルで線画を描き直すこともありますし、厚塗りと呼ばれる油絵のような塗り方もあります。
でも、ちょっとラクガキに色を塗るくらいであれば、このやり方が一番気負わずできるんじゃないでしょうか。
どう始めていいか分からない、という場合は参考にしてみてください。
もっといい方法があるよ!という場合は是非教えてください!
絵なんて上手い下手じゃなくて楽しく描くのが一番ですからね!
ちなみに最近使っているスタイラスはこちら
筆のスタイラスというちょっと珍しいものなのですが、描き味が楽しくて愛用しています。
かつて理想のスタイラスペンを求め、だいぶ試行錯誤などしましたけど、最近はハズレも少なくなっていいですねー。
こちらのスタイラスのレビューはこちら
▼驚きの新感覚!ブラシでiPadにお絵描きできるスタイラスペン「sensu brush」が最近のお気に入り! | 切り抜きジャック
(デザイン+イラスト+ガジェット)×ヒラメキ=ワシヅカミクリエイターのタムカイ(@切り抜きジャック)でした。