なぜ愛したガジェットの後継機が出たことに、よろこびを感じたのかというお話。
愛されるよりも愛したい、なぜなら相手は物言わぬガジェットなのだから…。
というわけで、愛だの恋だので盛り上がっていた学生時代からはや10年あまり、近頃は穏やかな愛情を家族に注いでおりますが、ガジェットへの沸き起こる愛はとどまることを知りません。
少し変わったのは、自分のためだけだったガジェットを、家族で暮らす時間を楽しくするためにどう使えるかということを考えるようになったことでしょうか。
それが高じてギークな父さんなんてコンテンツを作るほどにはなりました。
さて、一年ほど前にこんなエントリを書きました。
▼ギークな父さんたる私が、COOLPIX S30をここまでオススメするスペックだけではないもう一つの理由
こちらのエントリは子供にデジカメを与えようとして、探している時にあまりに理想的なカメラを見つけてしまい、即購入からのレビュー後に書いたもの。
この時私を突き動かしたのはこの思いでした。
最終使用者(エンドユーザー)を徹底的に考えて開発すること・できることというのが、これからのモノ作りにとても大切だと感じるのです。
引用元:ギークな父さんたる私が、COOLPIX S30をここまでオススメするスペックだけではないもう一つの理由 | 切り抜きジャック
そのくらいこの製品に感動したのです。
しかし同時にこのようなことも考えていました。
さて、このように思いはこもっているけれど、エッジーな製品というのはなかなか売れません。
それは店員さんの売り文句や広告ではなかなか良さが伝わりにくいですし
本当に必要とする人がそれを知る機会が少ないのです。ただ残念なのは、こうやってなかなか芽が出ない製品が、単純な売り上げのみでダメだったと判断されてしまうこと。
なので私は、エッジーであるが、届けばきっちり評価される製品に出会うとどうしても応援したくなるのです。
引用元:ギークな父さんたる私が、COOLPIX S30をここまでオススメするスペックだけではないもう一つの理由 | 切り抜きジャック
それがこの度、発売から一年を待たずして後継機種が発売されたのを発見したのです。
それがこちらのCOOLPIX S31。
前回と同じく子供の使用を前提とした防水対衝撃のタフネス構造。
そして前機種で、完全に子供用だったメニューは、大人の使用を想定したものも用意され、カラーは2色増えてなんと5色展開になっています。
なんでしょう、私のおかげなんてことは断じてないのですが、ちゃんと次につながったというよろこび。
このよろこびをなにかに例えようと考えてみると、我が子の成長でもなく、かといって別れた恋人とかそういうのでもなく…と思いついたのが教え子の卒業後の活躍に近いなと思ったのでした。
ちょうど10年ほど前、就職直前まで塾講師のバイトをしていたのですが、この、一歩距離のあるような、でも応援していたというあの感じ。
今どうなっているだろうと常に思い出すわけではないけれど、風の便りにその近況を聞いた時に嬉しくなるような、そんなよろこび。
そういえば、朝の駅でまだまだ初々しいスーツ姿の新入社員を見かける季節になりましたが、あの頃の教え子達も就職したり、人によっては就職から数年、家族を持ったりしているのかもしれないな、と思ったりして。
もう彼らに勉強を教えることはないですが、こんなガジェットがあって、こんな使い方をすると面白いよってことは教えられるのかもしれなくて、なるほどガジェットの後継機種が出たよろこびの他にこういうよろこびもあったのか、なんてことを思ったのでした。
前機種のレビュー記事はこちら
▼COOLPIX S30ファーストレビュー!子供に与えるデジカメとしてかなり最適でワシヅカミにされた!
(デザイン+イラスト+ガジェット)×ヒラメキ=ワシヅカミクリエイターのタムカイ(@切り抜きジャック)でした。