ギークな父さんたる私が、COOLPIX S30をここまでオススメするスペックだけではないもう一つの理由
さて先日のエントリに引き続きCOOLPIX S30の話題なのですが、実は私がこのカメラをここまで推しているのには、カメラのスペックだけではないもう一つの理由があります。
今回はこの理由を
- この製品に今後の日本のモノ作りが大切にすべきだと個人的に感じている精神が宿っていること
- 今、私がこうしてブログを書いていること
という二つの側面からお話させていただこうと思います。
このカメラ、コンセプトがエッジーすぎる(褒め言葉)
まず、この製品、子供向きのデジタルカメラというコンセプトがエッジーすぎるのです。
考えればすぐわかることですが、実使用者である子供がこのデジカメの情報にリーチし、自分で購入することは、ほとんど無いでしょう。
すると親が子供に与えることになるのですが、子供にデジカメを与えるなんてそんな酔狂な親がどれだけいるというのか。
しかもその親にリーチして買わせなければいけないのです。
このようなエッジーな製品は往々にして企画段階でツッコミが入ります。
やれ「ターゲット層が狭すぎる」だとか「子供だけじゃなく女性もターゲットにして」だとか
あまつさえ「ターゲットは老若男女全て」とか寝ぼけたちゃちゃが入ったりもします。
こうやってコンセプトがどんどんぶれて、何とも微妙なことになった製品を見たことがあるんじゃないでしょうか?
このような考え方ばかりが強くなると、必然的に製品は無難かつスペックのみで差別化することになってしまいます。
これからのモノ作りに必要な精神
ただ、このCOOLPIX S30は違いました。
もちろん企画段階から製品化までに落ちてしまった色々な要素はあると思うのですが、手にした私が使ってみた感想は子供のためのデジカメというコンセプトがきっちり詰まっているなと言うこと。
こういうさりげない気遣いは、スペックを追い求めるだけではなかなかできません。
背面ディスプレイの横にある4つのボタンを使って一画面の選択肢を極力少なくし、迷わないような工夫がされています。
これもおそらくこの製品のためにおこした仕様ではないかと思います。(もしかしたらあったのかも?)
このように最終使用者(エンドユーザー)を徹底的に考えて開発すること・できることというのが、これからのモノ作りにとても大切だと感じるのです。
特に日本の場合、コストの安い海外勢とスペック勝負になって勝てるはずはありません。
すると最後に何で勝負するのか、それは「思いやり」や「気遣い」「もてなし」といった「心」だと私は思うのです。
だからもっと売れればいいと思うし、せめて私はブログを書く
さて、このように思いはこもっているけれど、エッジーな製品というのはなかなか売れません。
それは店員さんの売り文句や広告ではなかなか良さが伝わりにくいですし
本当に必要とする人がそれを知る機会が少ないのです。
ただ残念なのは、こうやってなかなか芽が出ない製品が、単純な売り上げのみでダメだったと判断されてしまうこと。
なので私は、エッジーであるが、届けばきっちり評価される製品に出会うとどうしても応援したくなるのです。
幸いというかなんというか
なぜギークな父さんは三歳児にEye-Fiを与えるに至ったか、或いはその手引き。 | 切り抜きジャック
自分が好きに書いたこのエントリに予想以上の反響をいただけたこと、そしてそんな自分がこれだ!という製品に出会えた喜びをせめてブログに書いて、色んな人に届けば良いなと、そんなことを思いました。
というわけもあったりなかったりで個人的にCOOLPIX S30にEye-Fiは必須!!!
むしろ無いと魅力半減!?くらいの印象。
COOLPIX S30×Eye-Fi×親子でワークショップとかしたら絶対面白いと思うんだよなー!
オマケ
ちなみに本エントリのアイキャッチ用にと、子がカメラを構えたところを写真に撮ったら、こちらも撮られていました。
「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」と言いますが、着々とギークの階段を上っていて父は若干不安ですw。
髪質がそっくりとよく言われます。
今回のワシヅカミポイントは
- これからのモノ作りで大事なのは「心」
- 届けば輝くものを届けたい、そのために使えるメディアの一つがブログ
- ギークの階段上る、君はまだシンデレラのはずなんだけど…
ともすれば「すてま(笑)っぽい」とか言われるようなエントリなんだろうけど
こういうのを大事にしないと色んなモノ作りがドンドン残念なことになっていく危機感があるのですよね。
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誰のためにデジカメ渡すかって、子供のためじゃなく将来の自分のためだって思ったら全然ありだとおもうんですよね。