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たまごっちの墓場と涙の行方


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Tensu04

(drawn by TOMAKI)
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たまごっちと言う玩具をご存知だろうか。
いや、ご存知どころか結構必死になって手に入れた人も多いかもしれない。

タマゴのような筐体に、荒いドットの画面と、ゴムでできたボタンが3つ。

先ほど気になって調べてみたところ、初代の発売は1996年。
その翌年の大ブームと急転落のあと、今も進化を続けているというから驚きだ。

私はドンピシャで初代のブームに重なったわけだが
ちまたでプレミア価格が付いているのを横目に、友人が親の仕事の都合で手に入れた白いそれを定価で入手し、散々遊び倒して満足したところまでは記憶にあるのだが、その後アレがどうなったのかはさっぱり覚えていない。



さて、この初代「たまごっち」
今では考えられないほど、情報量の少ない画面だったため
プレイする人には知らず知らずのうち、かなりの「想像力」が要求された。

色も、細かさも無い液晶の画面なのに
多くの人が夢中になり、自分の育てたキャラクターを愛することができた。



こんなゲームだからこそ
単なるシステム上のイベントとして必ず訪れるだけの「死」に
心を痛めた人が多くいたようだ。

インターネット上には仮想の墓地が構築され
時に自らのキャラクターの死に涙する人の様子がテレビで放映されたりもした。



時は流れて現在
私の興味は進化したゲームではなく
あの頃、手の中の死に涙した人たちに移っている。

今、彼ら彼女らは何に興味をもち、何に涙を流しているのか。
あの頃のことをどう思っているのか。



ある人は「ゲームなんかに涙した自分が恥ずかしい」と言うかもしれない。

しかし、私としてはこんなゲームにすら「死」を感じ
涙を流すことのできた自分を恥じないで欲しいと思う。

人を思いやることができるかどうか
そのために必要な「想像力」
あの時、確かにその力を持っていたのだから。

(written by TAMKAI)




「ラクガキ×ラクブン」は日曜アーティストの工房のTOMAKIと切り抜きジャックのTAMKAIによるプロジェクト。

お互いがラクガキを送りあい、そこから勝手に文章(ラクブン)をつけるという、まさに右脳と左脳のコラボレーション。

今回はTOMAKIさんオリジナル点取り占いのイラストと、私がずっと考えていたことと、たまたま見かけたある人のつぶやきが化学変化をおこしてこんな内容になりました。
自分の考えがラクガキを通して引き出されると言うのもこの企画の醍醐味なのかな、とそんな風に感じました。

変幻自在で複雑怪奇、この組み合わせはどこへ向かうのか。
更新は毎週日曜正午ごろ、とろけた休日の午後に一服のトリップをお届けします。


日曜アーティストの工房
http://tomaki.exblog.jp/



さて、このラクガキ×ラクブンですが、TOMAKIさんと私の二人の関係から、少しずつ外に広がっていけないか、などと考えています。

例えば文章で参加してみたい人に、私がラクガキを書き下ろして渡すとか
書いた文章に私が勝手にラクガキをつけるとか
はたまた送っていただいたラクガキに私がラクブンを書くとか

もしご興味のある方がいらっしゃったら是非お声がけください。

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この続きはタムカイズムで