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ギークな父さんが子にiPod touchを与え奪われた顛末


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『子は親の背中をみて育つ』『カエルの子はカエル』とはよく言ったもので着々とギーク街道を突き進んでしまっている我が子。

取り返しがつかなくなる前にちゃんと矯正は必要ですが、言語すらたどたどしい子供がiPod touchを使う様に衝撃を受けたので、そのきっかけと今までの流れを思いつくままに。


■きっかけはBABY TAP。たださわるだけで楽しい。

BABY TAP

子が初めてのtouchに触れたのは遡ること一年と三ヶ月前2009年10月、子が一歳三ヶ月の頃。

その時ちょうどAppbankとTLで話題になっていたBABY TAPを試しにと触らせてみたのがきっかけでした。

BABY TAPというアプリは画面に触ると図形出て音がなるだけの、大人にとっては何それというくらい単純なアプリなのですが、 子供にとっては反応があるだけで楽しいらしく、おかしいくらい画面をタップしていました。

ちなみにこの時の様子を動画に撮ってアップしたところ、いつの間にか作者様がiTunesのアプリ紹介画像に使用されていたのはいい思い出。

ちなみにまだ自分から触りたいと求めることはありませんでした。

■歌が楽しくなった頃。反応も楽しめるPhoneBook Ride!Ride!

Phone Book Ride!Ride!

次に与えたアプリはPhonebook Ride! Ride!。

これはiPhoneを入れて楽しむ画期的な絵本があり、そのために使うアプリなのですが(絵本は有料、アプリは無料)アプリだけでも楽しめそうだなということで触らせてみました。

このアプリは起動するとループで歌が流れ、絵本の進行に合わせた様々なシーンでタップに合わせて鳥が飛んだり魚が集まってきたりするのですが、すこしわけが分かり始めたのか楽しそうに遊んでいました。

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この頃にはタップついでにホームボタンを押してしまい、起動してくれとせがむことが多かったように思います。

■じいちゃんばあちゃんが分かり始めたころ。写真アプリですら楽しい。

この頃ブームだったのが写真アプリでした。

僕はPicasaで親に写真を見せたり、その写真をiTunes経由でtouchに入れているのですが、これを面白そうに見ていました。

この頃にはスワイプで写真を切り替えたり、画面上部のナビゲーションからアルバム一覧に戻ったり、はてには自分でアプリを起動し、意にそぐわないとホームボタンで終了するようになっていました。

どうも写真アプリが気に入ったらしく、アイコンを見て『ひまわり!ひまわり!』と言っていたのですが、そのままウチのtouchは『ひまわり』と呼ばれることになりました。

また、泣いても泣き止むことであきらめて渡していたらすっかり自分のものだと主張するように…。

■動画に目覚める。YouTube大活躍

写真アプリブームと同じくして我が家にiPadがやってきており、暇つぶしにYouTubeの動画を見ていたのですが、これをいたく気に入り何度もせがむようになりました。

この時見ていたのがBUMP OF CHICKENのHARPPYだったのですがPVの中に観客が拍手をするシーンがあり、iPadで動画を見ることを「はくしゅ!はくしゅ!」というようになっていました。

その後はたわむれに見せたcapsuleのJumperがいたく気に入り、PV中に出てくる星をみて「ほし!ほし!」と言うようになっていました。

今ではいっちょ前に聞きたいリクエストしてきたり、関連動画からお気に入りを見つけては何度も見て、履歴からまた見たりを繰り返しています。

■AppleのUIがすごいところ、Androidではだめだったところ

実は動画を見始めた頃に一度Galaxy Sを渡してみたことがあったのですが、いきおい余ってHomeボタンを押した後は何もできなくて投げ出していました。

また静電キーによるサブメニューやクリアキーにさわってしまったときに状況が理解できていない様子がみられました。

その点iPhoneのYouTubeアプリなどは画面内にナビゲーションがあり、意にそぐわなければHomeボタンで終了させるという非常に単純なモデルで出来上がっているため、二歳児でも理解できているようです。

特にダメだったらホームボタンという挙動は随所で見られ、長押しで発生するホーム画面でのアイコン編集モードについても当初はすぐにびっくりして投げしていたのが、今では即ホームボタンを押しています。

またリストのスクロールや画面の切替など、さわることで起こった反応がそのまま見えているため、幾度かのエラーを繰り返すとすぐに学習していました。

言葉すらたどたどしい子供がこのように操作している様をみるとこれが本当に「直感的なインターフェイス」なんだなと感じさせられたり。

■この先はどんな未来が

もう何度も聞くような話ですが、僕たちが子供の頃もちろんこんなデバイスはありませんでした。

それがいまや当たり前になり、2歳児が使っているんだなー、と。

誰だったか「自分の子供は一番の実験材料」などと言っていた気がするのですが、実は若干そんな気持ちがあったりします。

この子達がどんなガジェットを使い、そしていずれは作りだしていくのか、なんかそれを見届けるまで父さんもっとがんばらないとなー、などと思ったりするのでした。

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