『魚をキレイに食べられるやつはモテる』と父は言った。
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思い返してみると、父が食事の作法についてきびしくしてくれたことは、今もかけがえのない財産になっていると思う。
先日も知人とご飯を食べに行って指摘されたのだが、美味しいものを食べた時に「美味しい」と口に出すのも父の影響だと思う。
それに美味しいものを一緒に美味しいと言い合える関係というのはとてもいいものだ。
このおかげで美味しいお店を教えてもらったこともある。
そんな父が特にこだわっていたのが魚の食べ方だった。
手などはもちろん使わず、お箸だけで、骨を外し、食べられる部分をきっちり食べる。
そして『魚をキレイに食べられるやつはモテる』というのだった。
子供だった私は、もちろん練習をしたのだがさすがに難しいこともあり、いつしかキレイを追求して骨も食べ切る努力に方向転換した。
結果、アジの開きやサンマなどは食べ切ると冒頭のような金魚状態になるのが当たり前になった。
このおかげでモテた、ということは結局なかったが、妻の実家でこのように食べた後、お義母さんがにこやかだったので父の教えは無駄じゃなかったのだと思った次第。
・美味しいものを美味しいって食べるのはいいよね。