表紙だけで感動して震えた絵本!100画素未満で表現された「どっとこどうぶつえん」
これは表紙を見た瞬間、感動で震えました。
中村至男(なかむらのりお)さん作の「どっとこどうぶつえん」という絵本です。
福音館書店の絵本定期購読
福音館書店|こどものとも年中向き 2012年5月号
我が家では祖父祖母のプレゼントで福音館書店の絵本を定期購読しているのですが、その2012年5月号の絵本がこちらでした。
いや、今月ばかりは大人用にもう一冊欲しいレベル!
作者の中村至男さんはNHKみんなのうた「テトペッテンソン」のアニメーション、「I.Q」(PlayStation)などを手がけた方。
100画素未満の衝撃
デジカメの売り文句に「画素」と言う言葉があります。
簡単に言うと縦と横のピクセル(色のついた四角)がいくつあるか。
多ければ多いほど細かくて表現力が高いといわれます。
最近よくあるデジカメの画素数が1000万画素超。
そういう意味でいうと冒頭の象で48画素、上のライオンは70画素ってことなんですよ。
なのに分かってしまうこのすごさ!
中村至男『どっとこ どうぶつえん』(福音館書店)展覧会|青山ブックセンター | 青山ブックセンター
2012年4月3日(火)~4月19日(月)の期間、青山ブックセンターで展覧会をやっているそうです。
これは見たいな…。
今こそ子供に伝えたいドット絵
私たちが子供の頃のゲーム機は、ハードの制限上ドットで表現することしかできませんでした。
それがSFCやPSなどといった進化を遂げ、ついには3Dまで搭載されてしまう時代に。
そんな私ですから、ドット絵を見てどうしても最初に思うのは「懐かしさ」だったりします。
でも、これからの子供は違うんですよね。別に懐かしくは無い。
それでも、私がこの絵本で子供に伝えたいのは
この極限まで要素をしぼった、色と四角形で構成された表現のすばらしさ。
対象をしっかりと観察して、これしかないという要素で構成されているということ。
何でもあって何でもできる時代だからこそ、制限の美を教えたいなと思ったのでした。
今回のワシヅカミポイントは
- ドット絵というすばらしい文化
- シンプルだからこその難しさと美しさ
- 子供用にしておくのはもったいないかわいさ
の3つ。
絶対子供にボロボロにされるから自分用にもう一冊欲しいな…。
自分も仕事柄たまにドット絵書きますが、うまい人ってホント凄いんですよね。
いやー、これかっこいいわ。